2007 モングラーナ クエルチャベッラ

2011/1/16
MONGRANA QUERCIABELLA
初日
外観は黒みを帯びた濃い目のルビー。照りもありますが、塗りつぶしたような濃さではなく。
香りは黒オリーブやインク、濃いスミレ、カシスなどの押し出しの強い香り。オーストラリアのカベルネ/メルローのワインに非常に近いと思います。 例えばコチラとか、古くはコチラとか。 それに、少しだけ黒オリーブの雑味を加えたような、そんな香りの全体像。
味わいはサンジョベーゼらしい、粒が大きくてやわらかいタンニンが満載で、カベルネ/メルローな肩肘張った、たっぷりした果実味がすぐ後を追う。 酸が低くて、トスカーナの海沿いの低地の暑い気候を感じます。陰影に乏しく、ブラインドでは絶対にトスカーナのワインとは答えられない味わい。 いくらなんでも、単調な出来栄えのように思うのですが・・・
2、3日目
2日目はそれほど変化を感じませんでしたが、3日目はいろんな要素がハリをなくしてきたのがいい方向に向かうのか、リラックス感があり、 スキマを感じるおいしい赤に収束しました。これなら、この値段で満足かもしれません。

クエルチャベッラはワインを飲み始めた頃から付き合いの長い造り手で、カマルティーナの909395やキャンティの 95、96、9704 などなど、楽しませてもらってきました。モングラーナは初めての銘柄で期待していましたが、残念ながらちょっと好みからはズレている印象です。 マレンマのワインとして個性を打ち出すなら、さらに凝縮度を上げて、パワフルな果実味のワインにしてしまった方がいいような気もしますね。

2007 MONGRANA MAREMMA TOSCANA I.G.T. QUERCIABELLA IN MAREMMA
神戸のRBにて2117円で購入 アルコール度数13.5%
あいかわらず、ラベルのデザインは格好いい