1995 カマルティーナ クエルチャベッラ

2004/9/7
CAMARTINA
初日
濃いルビー。黒っぽい。香りは濃いブラックベリーやインク的なカベルネの香り、華やかな花の香り。さらには朽ちた大木とか、そういう森の中にある香り。樹液とかカブトムシを連想する。先日飲んだ同じ造り手の同じヴィンテージ、95のキャンティに感じた紹興酒的なニュアンスも。あとはカシス。とにかく複雑で、いろんな要素が感じられる。
味わいはタンニンがまだまだしっかりしていて、渋みとやわらかい果実味がジワッと口の中に広がり、しっかりしたアルコール感とともに非常に長いホットな余韻へとつながっていく。
ボルドー的にカベルネのニュアンスが強く、ちょっと期待した感じとは違うが、サンジョベーゼがメインのワインでこのようにボルドー的な複雑さを持ったワインは初めてかもしれない。
2日目
香りは近づきやすい果実感が優勢に、味わいはまだまだ熟成の可能性を感じるタンニンをさらに強く感じるようになる。うーん、93を飲んだ時の感激が再現されるかと思いきや、実はもうちょっと瓶熟が必要かもしれないワインでした。カマルティーナ、このワインは長熟です。そして置いておくほど幸せになれる、稀有なサンジョベーゼです。


メモ
1995 CAMARTINA QUERCIABELLA
神戸のKにて4980円で購入