1995 キャンティ・クラシコ クエルチャベッラ

2000/7/4
CHIANTI CLASSICO
濃いルビー色。ふちまでしっかり濃い。ジャムのような甘い香りが低い温度から立ち上がる。アルコール感や枯れた感じはしない。スルッと口に入ってきて大きく広がる。ひたすらおいしい。余韻も甘くて心地よい。あらゆる要素がきれいにまとまっている。
温度が上がってくると引っかかるようなタンニンを余韻に感じるようになる。これはもう少し熟成しそう。すごいコストパフォーマンスで、メルローでできたスーパータスカンかと思うほど。


2002/7/14
CHIANTI CLASSICO
大丈夫?っていうぐらいの鈍いあずき色。きれいなガーネットのグラデーションが入っていて、ふちの方はかなり薄い。
香りがすごい!飛距離があり、なんともなまめかしいベリー香。ブルーベリーとかすももとか。とにかくやわらかく甘い香りが立ち上がる。1mぐらい離れたところに座っていたお客さんの一人が「いい香りがする!」。香りだけで十分に美味しいと満足してしまう久々の体験。ルロアのヴォルネー以来か?口あたりは非常にやわらかくて、でも余韻のタンニンはまだまだ健在。サンジョベーゼ独特のざらっとした感じが完全に丸くなっていて、でも渋みのある余韻。いいキャンティがきれいに瓶熟するとこんな風になるんだという初めての体験。
ちょうど2年前と比べると、急速に熟成している印象。クエルチャベッラのキャンティは95と97を2本ずつ飲んだが、95の方が濃くておいしいと思う。それにしてもこの値段でこの香りのボリューム。このワインの持つポテンシャルのすべてを見ることができた感激。すばらしく印象的な1本。


メモ
1995 CHIANTI CLASSICO QUERCIABELLA
近所のIで購入2580円
こういうワインこそ買いだめして、末永く変化を楽しむべし

2004/8/28

初日
中心はしっかりした黒っぽいルビー。縁はガーネットを帯びた透明感のある色合いで熟成を感じる。開けてすぐの香りは醤油や紹興酒のような強力な熟成香。それに慣れると徐々に超完熟のイチジクなどの妖しい果実香を感じる。味わいは香りほど個性的でなく、アルコール感と甘苦いような紹興酒的なタッチとがバランスしていておいしい。
2日目
強力な熟成香が弱くなって奥行きが増し、ますますおいしい。初日はおつまみ程度の食事と楽しんだのでワインが強すぎる感じもしたが、乾燥ポルチーニを戻してトマトソース仕立てにしたパスタに合わせるとピッタリで、おいしいことこのうえない。

メモ
オークションで購入(ハーフサイズ)