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1998 マッセート テヌータ・デル・オルネライア |
2013/8/13![]() 1995ヴィンテージを2005年に、つまり10年空けて飲んで以来の再会。 今回は1998ヴィンテージを2013年に、つまり15年空いている。 外観は黒みを帯びたルビー。ふちの方にはわずかにオレンジ色のグラデーションがみえる。粘性はもちろん高い。 香りは、残念ながらあまり立ち昇らず、黒オリーブやタール、プラム、濃いめの鉛筆など。 味わいは、[非常に立派に造られた赤ワインの要素]マイナス[果実味、アルコール感]という感じ。 大きくバランスを崩しているわけではないのですが、長い瓶熟で果実味が新樽のエキスに完璧にスポイルされてしまった、 そういう印象。 余韻はまるで洋酒のそれのよう。非常にきめ細かいバニラやタールの香りが鼻からすっと抜ける。 かなり残念な結果となりましたが、こういう"すっぽ抜け方"は経験がなく、このワインの名声を知る人々と 会話しながら、という場において、それなりに楽しめました。 97、98ヴィンテージあたりのボルゲリの”スーパーな”ワインは、サッシカイア97、 98、オルネライア97、98、 マッセート95、98、パレオ97などを 体験しましたが、あらためて振り返ってみると、どれも好みからはズレていて、瓶で一定期間熟成させても、 あまりポジティブな結果にはならなかったという印象です。 |
1998 MASSETO TENUTA DELL'ORNELLAIA TOSCANA I.G.T. 神戸のKにて11400円で購入 |