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1998 オルネライア ボルゲリ・スペリオーレ |
2004/2/11![]() 初日 黒みを帯びた濃いルビー。濃いながらも透明感があって輝きのある感じ。粘性がすごい。グラスの内側を伝うたくさんの細い脚。 ギシギシと音がしそうなほどの樽香と揮発感に加えて、墨っぽいくぐもった香り、それと黒い小粒の果実の皮の渋み。まったくもって閉じきったボルドーそのもの。大きめのグラスの中で時間が経つと徐々に果実香が立ち上がってくるが、それでもやっぱり「まだまだ」な香り。 味わいは当然ながら膨大なタンニンが近づき難い雰囲気満点なのだが、大きめのグラスでじっくり向き合えば、なんとなくご機嫌をうかがうことができる。 ちょっとパワフルなワインが飲みたいと思って久々にカベルネメインの赤を開けたが、それにしてもこれはまだまだ先のワイン。ただし、さすがにポテンシャルは感じますね。明日以降に期待しましょう。 2日目 まだまだスーパータニック。接着剤のような揮発性の香りがビシビシと鼻に飛び込んでくる。うーん、今飲むのは非常にもったいない。できるだけ飲まずに明日以降へ持ち越し。 3日目 バルサミコ的な酸と渋さ。あいかわらずウルトラスーパータニック。香りにも味にも極少量の甘みは感じるが、これがきれいに開くのはいったいいつのことやらという感じ。同じように「閉じた」赤でも閉じ方としてはペルカルロの方がまだずっと楽しめる。ぶどう品種の違いもあるでしょうが。 勢いでもう1本買ってしまっているが、しばらくセラーで忘れるかな。ワインの飲み頃は難しいです。 |
1998 ORNELLAIA BOLGHERI SUPERIORE D.O.C 近所のTで購入7500円 |
2010/8/13 1本目を開けてから6年が経ち、2本目を開けてみる。さて、どのように変化しているでしょうか。 外観はまだまだ元気な照りのある黒みががったルビー。香りは低い温度からカシスやオリーブ、カカオ、生クリームなどの香りが炸裂する。密度感があり、非常に健康的 な雰囲気の香り。温度が上がってくると香りの飛距離が増してきて、クラクラする。 味わいはきめ細やかで強い果実味が強いタンニンに溶け込んで、クリーミーなほど。力強い果実味です。ミディアムレアなラム肉が欲しくなる。 もっと置いて、もしもこれに少しだけ”疎な感じ”が入れば、すごいワインになると思います。現状はまだまだ強いですね。筋肉隆々という感じ。 雑味感がなく、そこがボルドーとの違いだと思うのですが、これだけストレートに 力強いカベルネがこの値段というのは、CP高いといえるのかもしれません。 |