2000 バルバレスコ・リゼルヴァ ”ポーラ” プロデュットーリ・デル・バルバレスコ

2009/1/7
PORA
初日
透明感のあるガーネット。ふちの方にかけてレンガ色のグラデーション。粘性は結構高い。
香りは軽やかな微粒子でドライフラワーや乾燥いちぢく、柿、八角、オレンジのリキュールなどの香りが立ち昇る。香りの最後の方に少しだけトマトのような香りを感じるのがおもしろい。繊細で軽やかな香り。
味わいはサラリとした口当たりでしっかりした酸が鉄っぽさを感じさせつつ、小梅的な甘酸っぱさと凹凸のないピュアな果実味が広がる。悠然とした味わい。余韻は適度なアルコール感が上品で香りから余韻まで一貫したトーンを感じる。今がまさに飲み頃のワインという気がします。
2日目
グッとベリー系の香りが濃くなって、塩っぽい旨みにブルゴーニュっぽい華やかさも感じられる。赤〜黒系の果実味はやはり赤ワインらしくておいしいですね。
ここの協同組合はこれまでいろいろな畑のものを飲みましたが、ポーラはモダンな果実味をたたえながらバルバレスコらしさも存分に味わえ、オヴェッロに次いで古典的な感じです。オヴェッロ<ポーラ<パイエモッカガッタリオ・ソルドの順に果実味が豊かな印象。まだ開けていないのはモンテスティファーノですが、いつ頃開けましょうか。

2000 BARBARESCO RISERVA "PORA" PRODUTTORI DEL BARBARESCO
栃木のSにて4180円で購入


2009/11/15
PORA
初日
透明感のあるルビー。フラワリーな香りが軽やかに漂う。派手目な色の花の香り。バラとか。バラのエッセンスだけを抽出したような、香水的に華やかな香り。少し前に飲んだアジリを思い出してしまいます。とにかく軽やかな赤系果実香。
味わいもスッと硬水のようなひっかかりのなさで口の中に広がって、強めの酸がピシッと背筋を伸ばしてくれる。品のある仕上がり。
一切のまざりっけがなく、樽やタンニンや抽出や、そういった小手先の造り方を通り越して、バルバレスコの古典的なおいしさが真っすぐに表現されていると思います。思いもかけず入手したピエモンテのチーズ、トーマといっしょに口に入れると、ピエモンテを巡った日々を思い出させてくれます。
2日目
室温が低いせいもありますが、酸が目立つ軽めの味わいを感じます。こういうワインはしっかりと高めの温度で楽しまないと、香りが立ち昇ってこないですね。
それにしても、ここの造り手はまったく外しません。4000円前後でこういった充実したバルバレスコはまず見当たらないと思います。

2000 BARBARESCO RISERVA "PORA" PRODUTTORI DEL BARBARESCO
茨城のYにて3860円で購入