2000 バルバレスコ・リゼルヴァ ”モッカガッタ” プロデュットーリ・デル・バルバレスコ

2007/2/6

初日
透明感のある非常に美しいルビー。ふちの方は透明感が高く熟成を感じるが、中心はなんともいえない黒いツヤがあって、どこから見ても状態の良い健全な状態。
香りはこれぞネッビオーロという揮発的な香水のような香りが立ち昇る。ドライフラワーや乾燥いちぢく、スミレ、赤〜黒系のしっとりした果実香。これはすばらしい。思わずのけぞる!
味わいはスルッと口の中に甘さが広がってウルトラスムース。果実味とタンニンのこの一体感は、樽や果皮や、そういう要素に分解して分析することを拒絶する。熟成期間を長く取られたワインのいい所が出ていると思う。余韻の塩っぽさもまた独特でバルバレスコらしい。決して押し付けがましくないが、最後の最後に主張するところはしっかりと主張する。
以前にグラス1杯だけ飲んだグレシィのバルバレスコ、あれに非常に近いですね。もっと果実味を増してピノ・ノワールっぽくした感じ。もちろん飲むタイミングもずいぶん違いますので、グレシィが今どういう状態なのかはわかりませんが。
2日目
塩っぽさは後退して丸い果実味のおいしい赤ワインに収束。決して派手なワインではありませんが、いつでもいつまでも飲みたくなる、そういう軽やかさと芯の強さを持っています。ランゲの伝統というか、そういう貫禄のようなものを感じますね。やっぱりこういうワインが大好き。そして抜群のCPだと思います。

2000 BARBARESCO RISERVA "MOCCAGATTA" PRODUTTORI DEL BARBARESCO
福岡のAにて4286円で購入