2004 キャンティ・クラシコ サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ

2007/8/9
SAN GIUSTO A RENTENNANO
初日
ここの造り手はかなり久々。2004ヴィンテージはクエルチャベッラカファッジョも良かったので、期待して。
少しムラサキの入った意外にも透明感の高いルビー。照りとか黒さはなく、粘性もサラリ。香りはハイトーンのスミレ、ブルーベリー。酸がかなり感じられて、ブルゴーニュのよう。タスマニアのピノに近いような、線の細い香り。イマドキのジャム風な香りとは対極の爽やかな香り。
味わいはスベスベのタンニンがさらりと口の中に広がって、粒々と舌の上にサンジョベーゼらしい旨み。飲む側から少しだけワインの側のおいしさに近づいていくことを強いられる、その距離感が楽しい。先日飲んで好印象だったクエルチャベッラとは対照的に、控えめな味わい。
そして、余韻が長いですね。いつまでも舌の上においしさがとどまる感じ。アルコール感やタンニンを控えめにするとこういう味わいになるんですね。これまでにあまり経験のない、新しい造りのキャンティという気がします。ただ、ドカンと向こうからやってくるクエルチャベッラとどちらを取るか?と問われると難しい。普通は「向こうからやってくる」方を取りますね。
2日目
味わいの線がちょっと細すぎる感じがしますね。アルコール感が弱いし、ボトルコンディションが良くなさそうです。こういうピノっぽい味わいが意図したものなのかどうか、よくわかりません。

そもそもこの造り手とはあまり相性が良くなく、濃いだけだった99リゼルヴァとか、焼けたような97とか、未熟な感じの00バロンコーレとか。唯一01の飛びぬけたおいしさには感心しましたが、造り手のトータルとしての印象はあまり良くない。非常に評価の高い造り手ではありますが・・・


2004 CHIANTI CLASSICO SAN GIUSTO A RENTENNANO
MARTINI DI CIGALA
神戸のRにて3300円で購入