2000 キャンティ・クラシコ "バロンコーレ" サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ

2003/12/28
CHIANTI CLASSICO "LE BARONCOLE"
初日
意外に薄くて赤みの強いルビー。クリアな外観で中心まで透明。香りはフレッシュなラズベリーやスミレ、完熟前のすもも、チェリー。冷たさを感じる香り。味わいは、チャーミングなベリー系の甘さをキャンティらしい硬質の酸が締め付ける。タンニンもどこか冷たいが木目は非常に細かい。クリアで硬質で、典型的なキャンティといえるが、並みのヴィンテージの特徴(?)ともいえる素っ気無さを感じる。ポッジョ・アル・ソーレの00のキャンティアマの98に近い。ぶどうジュースのような軽やかな果実味はペルカルロの99を思わせるが、ペルカルロが芯のある閉じ方だったのに対して、こちらは残念ながら未熟な果実を想像させる。かなりアルコール感が高いので、明日は少し改善される方向に進むとは思う。しかし厳しい言い方だが、トスカーナでもこれほどヴィンテージに左右されるということを今さらながら感じさせる。
2日目
酸が優勢に。残念ながら味わいは下降線。余韻の締め付けるような酸は、キャンティのネガティブな要素の典型。収穫されたぶどうの質とその後の工程のミスマッチすら感じる。こういう味わいのワインにはなぜか柿の種が良く合う。


メモ
2000 CHIANTI CLASSICO "LE BARONCOLE" SAN GIUSTO A RENTENNANO
いただきもの
アルコール度数14%
至極典型的なキャンティという意味では十分に楽しめる1本だが、市場価格の4〜5千円は適切ではないと思う。