2003 シャルドネ ロード・ワークス ストーニー・バター・エステート

2006/10/11
CHARDONNAY ROAD WORKS STONY BATTER ESTATE
初日
カチッと濃い金色。きらきらと輝くような外観で非常に美しい。香りははじめはまったくといっていいほど出てこなかったが、30分ほどしたところで急激に香りが立ちはじめる。溶かしバターの香りにナッツ、バニラ、そして完熟グレープフルーツ。その辺の白とは格が違う、そういう堂々たる香り。甘く緩むことなく、輪郭がきっちりと描けている香り。
味わいは香りとは対照的にしっかりした酸があって、キュッと締まった黄色系の果実味がおいしい。粘らない上品な味わい。その後の余韻が素晴らしい。鼻に抜けた後、ただようようなバニラ、カラメルの魅惑的な香りがアルコール感をともなって口や鼻を包む。やっぱり格調高い白はこうでなくては、そういうことを久々に感じさせる素晴らしいシャルドネ。イエルマンのドリームとか、最近の記憶ではそういうあたりに近い感じ。明日以降も非常に楽しみ。
2日目
温度低めだとあまり多くを語らないワインですが、ぴったしの温度にはまってきた時の爆発的な香りが素晴らしい。ナッツとかバニラ、カスタードクリーム、洋ナシ、そういう香りがものすごいヴォリュームで押し寄せてくる。酸のある味わいと香りの種類の多さは最近飲んだクリスタルに似たところがあるかもしれない。余韻の長さといい、完璧なシャルドネだと思います。まるで光の粒々を飲んでいるかのような、そういうゴージャスな気分になれます。こちらのマコネのワインを数倍濃くしたような、そんな感じかもしれない。おいしさのベクトルでいえば、アニマをもっと上品にしたような。
過去に出会った最上の白ワインの記憶がいくつもよみがえってくるような、ブルゴーニュでいえば間違いなくムルソーのトップあたりと同等の1本。これは素晴らしい。ハノイで出会った最上の白です。


2003 CHARDONNAY ROAD WORKS STONY BATTER ESTATE
WAIHEKE ISLAND
ハノイのVにて50USDで購入
アルコール度数13%