2001 プイィ・ヴァンゼル "レ・クアール" キュヴェ・ミルランデ ラ・スフランディエール

2003/5/17
POUILLY-VINZELLES
初日
薄い黄色。ほんの少し金色。冷やし目からでも立ち上がる甘い香りにうれしくなる。完熟グレープフルーツ、パイン、乾燥したオレンジやアプリコット、うっすらバニラ。それぞれの香りの粒子が非常に細かくて軽い。香りにバランスと立体感を感じる。マコンのワインでこんな感覚を楽しめるとはすごい。これは未体験ゾーン。
味わいは果実味にあふれていて素直に甘くておいしい。塩っぽいミネラルもある。そしてクリアで長い余韻。開けるのがちょっと早いかと思っていたが、樽と果実味のバランスがすばらしく、今から十分に飲み頃。バランスが良くいろんな要素がある香りに対して、味わいはわかりやすい「甘さ」とヴォリュームを感じる。ちょっと高級なソアーヴェをイメージさせる。近いワインで思いつくのはアンセルミのソアーヴェの甘さやギュファン・エナンのマコンのバランス、ラフォンのマコンの複雑さなど。
2日目
甘い香りと味は変わらないが、ちょっと軽く感じるようになったかも。このNZのシャルドネを軽く仕上げたような。昨日はいい感じに複雑さを演出していた塩っぽさがすっかり抜けて、ラムネのようなニュアンスだけを感じるようになった。ちょっと持続力不足かなー。
3日目
ますますジュースっぽくなる。まるでリンゴジュース。値段相応の複雑さという点では物足りないが、最初のインパクトが強烈だったのでトータルではチャラという感じ。


メモ
2001 POUILLY-VINZELLES "LES QUARTS" CUVEE MILLERANDEE
LA SOUFRANDIERE
神戸のKで購入3200円
ボトルはぶ厚くて重く、コルクは非常に上質。コルクの印字も完璧。