2001 ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ ヴァルディピアッタ

2008/7/27
VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO VALDIPIATTA
初日
外観は紫や赤の入った濃い目のルビー。ふちの方は年相応に薄くなっている。すぐにサンジョベーゼらしい香りが立ち昇る。スミレやブルーベリー。シナモンなどスパイスの香りも粒々と鼻に飛び込んでくる。陰影のある、奥行きのある香り。心地よい熟成の跡が感じられます。
味わいはさらりとした口当たりのあと、硬質のタンニンが舌の上に残る。甘い果実味はあまり広がらず、締まった印象の味わい。もう少し超完熟の甘さが残っていて欲しかったですが、もともと樽の影響が強いのでしょうか、贅肉を削ぎ落として残った果実味がアーシーなニュアンスにマスクされている雰囲気です。ただ、こういった甘すぎない、果実味の出すぎないワインは、食事に良く合います。即席ボロネーゼのペンネ、そしてパルメジャーノとぴったりです。時間がたつにつれてカラメルのようなニュアンスが出てきました。以前にクエルチャベッラで感じたニュアンス。楽しめるギリギリの時期ですね。変化が早くで楽しめます。
2日目
儚く危ういバランスですが、なんとか立っています。カパネッレのキャンティを思い出したりします。
同じヴィンテージのロッソで非常に感銘を受けた造り手ですが、樽香の効いたモダンな造りですね。早く飲むのに適した造りだという気がします。古典的な造り手、例えばアヴィニョネージのこちらなどとは違うワインです。

2001 VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO D.O.C.G. VALDIPIATTA
大阪のKにて3675円で購入