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1998 フォンタローロ フェルジーナ |
2004/12/9![]() 初日 わずかにムラサキや黒を帯びたルビー。ちょっとくすんだ外観。香りはチョコレートやブルーベリーの甘いわかりやすい香り。久々にモダンな樽の甘さで予想とは少し違う感じ。クロニョーロやモンテ・べルナルディを思い出す。スーッと鼻から吸い込むと、甘い香りの最後にサンジョベーゼらしい風通しのよいツンとした感じが現れる。 味わいは非常になめらかなタンニンが心地よく、スルッと口の中を滑っていく感じ。余韻には華やかなアルコール感があってモダンな造りを思う。サンジョベーゼに期待するザラッとしたタンニンからは遠く、丸くて飲みやすいフルーティな仕上がり。93のフォンタッローロが非常に近づきにくい印象だったので、こちらの98を開けるのはやや早いかなと思ったりもしていたが、これはもう飲み頃です。もっと早くに開けてツンツンしたニュアンスを楽しんでもよかったかもしれないぐらい。 2日目以降 早くも下り坂。ちょっとコンディションが良くないボトルだったかもしれない。アルコールの揮発感とかエッジの効いたタンニンとか、そういった要素があまりにも不足している。同じ醸造方法で畑だけが違う(らしい)ランチアと比較しても、本来はもう少し熟成のさせ甲斐のあるワインと思う。 |
メモ 1998 FONTALLORO FELSINA 大阪のNにて3980円で購入
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