1997 ロッソ・ディ・セーラ ポッジョピアーノ

2004/2/6
ROSSO DI SERA  POGGIOPIANO
初日
それほど濃くない小豆色。やや鈍い色。縁の方は透明。
香りはフワッと立ち昇るジャムっぽい甘い香り。ブルーベリーやカシスなどの黒系の濃縮した果実香。ボルドーを思わせる墨っぽさもある。思い出すのはBVのタペストリーとか、ボルドーのクロ・ド・ジョゲロンとか。暖かい気候を感じるボワッとした甘い果実香は97の特徴か。
味わいは香りそのままの甘さが瞬間的に口中に広がって、さすがに力強い。有無をいわさぬ甘さがまさに「快楽的に」おいしい。余韻には乾燥したタンニンが心地よく、ほどよいアルコール感が余韻を長くする。さすがに良く出来た赤です。ちょっとシチリア風に非求心的なところが気になるが、それはやはり良すぎた97という年の特徴なのでしょうか。
2日目
酸がやわらかくなって、ますます「南」な味わいに。シチリアのリトラにも似ているのかな。とてもサンジョベーゼがメインのワインとは思えない。酸が低くてやわらかい、そのおおらかな味わいは10%のコロリーノのせいなのかヴィンテージのせいなのか、はたまたもう少し早く開けるべきだったのか。ピシッとしまった凝縮感を感じた98の方がやや好印象だったかも。いずれにせよこれは今飲むべきワイン(たぶんこれ以上良くならない)。某誌が取り上げてからずいぶん値上がりしているようですが、この値段ならCP的にはまずまずかな。
ともかくボルドーからシチリアまで、いろいろな赤の要素を感じる楽しい1本です。


メモ
1997 ROSSO DI SERA POGGIOPIANO
神戸のKで購入3980円
セパージュはサンジョベーゼ90%、コロリーノ10%。