2002 シャトー・ガザン

2010/1/13
CHATEAU GAZIN
ムラサキを帯びた濃厚なルビー。ふちの方までびっしりと濃い。粘性も高い。
香りは最初はムッとむせかえるほどに濃厚な黒系果実の香り、その奥にはカシスリキュールの高貴な香りが。バニラ、針葉樹系のスッとした香り、インク、鉛筆の芯、カブトムシを取りに行った時の樹の樹液。香りの密度がすごいですね。おおっーと声が上がります。
味わいは香りほどの濃厚さは感じず、ビターなチョコや黒オリーブのニュアンスが強力なタンニンとともに口の中に広がる。時間が経つとピーマンやスミレのような、未熟な青い食べ物の香りが前面に出てくる。味わいもまろやかになって、ふわっとした生チョコを食べるような雰囲気になる。ボトルから空いたグラスに注いだときに、カシスな感じがリセットされるのが楽しい。
似たワインの経験はほとんどありませんが、あえて探すなら、トスカーナのメルロでカンティコガラトローナとか、スイスのメルロあたりでしょうか。
ポムロールのいいワインをじっくり飲むのは初めての機会でしたが、さすがに高貴な濃さがありますね。良いヴィンテージならもっと強さがあるのではと思ったりします。この2002ヴィンテージは今がちょうど飲み頃なのではないでしょうか。


2002 CHATEAU GAZIN POMEROL
持ち寄りの宴会にて
バックラベルによると、MERLOT:85%,CABERNET SAUVIGNON:10%,CABERNET FRANC:5%
2002年は37,200ボトルの生産とのこと。