2006 ロッソ・ディ・モンタルチーノ カステッロ・バンフィ

2009/11/24
ROSSO DI MONTALCINO CASTELLO BANFI
初日
意外にもバンフィのワインは初登場かもしれない。いわずと知れたモンタルチーノ最大の造り手。
外観は濃い目で照りのある黒っぽいルビー。温度低めから柔らかい果実香が立ち昇る。ブラックベリー、ブルーベリー、プルーン、少しチョコ。ミルクっぽい丸い味わいは樽に由来するのでしょうか。バランスよくしつけられたという香り。
味わいも香りの印象のままで、ひっかかりなくスムーズに甘い果実味が広がります。トスカーナの大手の造り手はだいたいこんな感じに整ったワインという印象があります。丸くて、甘くて、引っかかりなく、濃すぎず。例えばアンティノリの系列のこちらとか。ティニャネッロにも似た雰囲気があると思います。
2日目
印象は初日から変わりません。安定感ある味わいです。旨みがあります。ボディがあるというのでしょうか。地に足のついた安定感を感じる一方で、遊びの要素が不足しているというか、スキマがない印象でもあります。
最近飲んだロッソで印象的だったのはリジーニですが、かなりベクトルが違います。リジーニは酸も残してあって、食事に合わせやすいタイプ、対してこちらのバンフィは酸が低く、果実味に丸みがあって、単体でも飲めてしまう感じです。どちらが好みかと言われれば前者なんですが、全世界の飲み手の好みの平均を取ると、バンフィなんでしょうかねぇ。


2006 ROSSO DI MONTALCINO CASTELLO BANFI
愛知のNにて2480円で購入。