2005 トカイ・フリウラーノ イソンツォ・デル・フリウリD.O.C. ピエルパオロ・ペコラーリ

2007/7/23
TOCAI FRIULANO PIERPAOLO PECORARI
初日
過去にソーヴィニョンピノ・グリージョで相当に好みのツボに入っている造り手。久々の再会。
外観は非常に透明感のある少し黄緑を帯びたレモンイエロー。香りはスターフルーツ、グレープフルーツ、わずかにローズマリーやバナナの香り。キンキンに冷やしてスタートしていますが華やかな香りが立ち上がる。
味わいはキュッとしまった酸に瑞々しい果実味が口の中を満たす素晴らしい味わい。余韻に少し苦味があり、コクのあるバナナやミカン的な少し暖かめの果実味が残る。香りのヨーグルト的な酸と対照的に味わいに暖かみがあるのがおもしろい。軽やかでいて濃く、果実味の純度が非常に高いです。土着品種の個性をことさらに強調することなく、素直に造られている印象ですね。非常に古い記憶ですが、こちらのルフレーブを思い出したりします。全然違う白ワインですが果実味の瑞々しさはルフレーブを彷彿とさせます。
ブラインドで出して「コート・ド・ボーヌのかなりいいワインなんですが、まだ開いていない様子です」なんていうと信用してしまうかも、そういう純度の高い白ワインです。素晴らしい。
2日目
なんとも表現しにくいクリーミーとでも呼びたくなるまろやかさがおいしい。酸がきっちりとあり、果実の甘さもしっかりとあり、なおかつ全体として表面の出っ張りを丁寧にヤスリがけしたかのような”まぁるさ”が感じられる。
ヴェルジェのサン・ヴェランを思い出したりしますが、果実味がもっと濃くて個性がある。イタリアでは昔のイエルマンのシャルドネプリンタニエなどを思い出す。
この価格の白としては史上最強に好みの味わいかもしれない。   


2005 TOCAI FRIULANO ISONZO DEL FRIULI D.O.C. PIERPAOLO PECORARI
神戸のRにて2200円で購入