自宅でワイン会
2007/4/28

NV ポール・ロジェ
POL ROGER
パーティの最初はやっぱり泡でしょ、ということでこちらでスタート。
きめ細かで穏やかな泡。グレープフルーツやトーストのやわらかな香り。コクのあるうまみ。飲み込んだ後にハラハラとはかなく消える上品な余韻。ルイ・ロデレールを思わせるボディと抜群に軽やかな味わい。そのバランスが素晴らしい。ポール・ロジェは初めて飲みましたが、とてもおいしいシャンパーニュだと思います。
NV POL ROGER RESERVE EXTRA CUVEE DE RESERVE CHAMPAGNE
ハノイのCにて42USDで購入

2005 シャルドネ ”ステイブルス” ナタラワ
CHARDONNAY STABLES NGATARAWA
以前に飲んだメルロがとても好印象だったNZの造り手。さて白はどうでしょう。
ピーチ、洋なし、スターフルーツの涼しげな香り。樽香が控えめで軽やか。口の中ではキリッとした硬質の酸がしっかりと輪郭を決める、おいしいシャルドネ。石灰ちっくなニュアンスもサラッとしたニュアンスを加えていておいしい。 涼しい土地なんでしょうね、いい意味での線の細さが好みのシャルドネです。こちらの北イタリアのシャルドネをスケールアップしたような。ゲストの1人は「久々においしいシャルドネを飲んだー」としみじみ。
2005 CHARDONNAY "STABLES" HAWKES BAY NGATARAWA
ハノイのHGにて377,000vnd(約2700円)で購入

2004 カベルネ・ソーヴィニョン メルロ "ダイアナ・マデリーン" マーガレット・リヴァー カレン
CABERNET SAUVIGNON MERLOT "DIANA MADELINE" CULLEN
黒みのある濃いルビー色の外観。カシスや針葉樹系の香りがふわっとただよう。やわらかい香り。期待通りの立体感のある上品な香りが湧き出て、思わず「おーっ!」と声が出る。
味わいはソフトな果実味が広がり、メルロのやわらかいおいしさが優勢。それに加えて凛としたバルサミックなニュアンスと、チリチリとしたタンニンが余韻を彩る。ちょっとだけヌルッとしたタッチがあって自然派っぽさを思ったりしますが、技巧的な装飾がない分だけ、非常に懐の深い香りと味わいです。
ゴージャスな香りと親しみやすい果実味、ミネラリーな締まりのある余韻。現地で試飲した時と同じく、これはやはり素晴らしいワインです。日本ではもう少し安く入手できるようですので、探してみたい。
2004 CABERNET SAUVIGNON MERLOT "DIANA MADELINE" MARGARET RIVER CULLEN
現地のセラードアにて90AUD(約8100円)で購入

1971 シャトー・フェラン・セギュール
CHATEAU PHELAN SEGUR
オレンジを帯びたガーネット。中心にはまだ芯のあるルビー色も見える。超がつくほど枯れた色合いではない。
香りは牛乳をこぼしてすぐに拭いた後のような、独特の熟成香がボワッと広がる。背景には超完熟の黒系果実香。埃っぽさとかそういうネガティブな香りにはなっておらず、ボルドーらしい丸くてやわらかい香りに引き込まれる。
味わいはまだまだ元気で、タンニンが果実味と完全に一体化して、十分に果実味の甘さを感じられる。熟成したボルドーらしい球体を思わせるやわらかな全体像。余韻に舌の上にしっかりと残るおいしい果実味も素晴らしく、これは理屈抜きに楽しめる。
久々のオールドヴィンテージのワインでしたが、こういう席の1本として非常に楽しめました。わざわざ日本から持ち込んでいただき、感謝です。
1971 CHATEAU PHELAN SEGUR SAINT ESTEPHE
友人よりゴチワイン(日本からのハンドキャリー)

NV ヴィスタ・アレグレ ポート40年
NV PORT 40 YEARS VISTA ALEGRE
美しく透明感のある琥珀色。キャラメルや杏の香り、バニラエッセンスのニュアンス、ナッツを飴で固めたお菓子の香り。うっとりするいい香り。味わいはじんわりと40年の年月が舌の上に広がる。
以前に飲んだトゥイニー・ポート30年とははっきり異なる個性。こちらはより酸が少なく、立体感には劣る印象ですが、食道にからみつく余韻はもっと長大、という感じでしょうか。甘いデザートといっしょにみんなで楽しく飲む至福のひととき。
いっしょにポルトガルを旅した友人達と飲むと、ワインには思い出のタイムカプセルのような機能が備わっていることを実感しますね。

NV PORT 40 YEARS VISTA ALEGRE BOTTLED IN 2005
友人よりゴチワイン リスボンで購入したもの