1999 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ”レンニーナ” ピエヴェ・サンタ・レスティトゥータ

2006/10/21

初日
濃いムラサキを帯びたルビー。照りよりも底光りするようなクリアな濃さ。粘性高い。香りは濃いスミレやブラックベリー系の香りが飛び出す。ポンッと前に来る香りはこの前のフレスコバルディと似ているのですが、香りの粒子の細かさが全然違う。気品を感じるフワッとした香り。オリエンタルスパイスや鉛筆的な香りも混じりますが、まだ全開ではない状態。
味わいはトップクラスのブルネッロらしいリキュール的に詰まった果実味ときめ細かいタンニンが文句なくおいしい。ホットなアルコール感。樽で修飾したようなあざとさがまったくなくて、良質のぶどうとその皮のタンニンが凝縮して詰まっている。
ハノイで手に入るブルネッロといえば、アンティノリフレスコバルディですが、全然クラスが違う感じですね。ガヤが手がけているとかそういうこと以前に、纏った気品が違う気がします。まだ閉じ気味ですが、マッセートを思い出すような堂々たる大きさと密度をもったワインだと思います。
4日目
2、3日を飛ばして4日目。香りはやわらかい果実香が主体に。ラズベリーとか、そういう赤系。味わいは酸が出てきていい意味で軽やかで親しみやすい味わい。舌の上でおいしさがにじみ出す感じがいかにもブルネッロ。ポテンシャルが違いますね。以前飲んだリジニを思い出させる軽やかさと旨み。そして余韻がいいですね、酸が加わって軽やかになった分だけ余韻も長くなっているような気がします。きれいに飲み頃を迎えた最上級のキャンティに旨みをプラスしたような、そういう全体像です。やっぱりおいしいです。


1999 BRUNELLO DI MONTALCINO "RENNINA" PIEVE SANTA RESTITUTA GAJA
ハノイのHGにて90USDで購入