1998 カレーマ カンティーナ・デイ・プロデュットーリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ

2005/1/26
CAREMA
初日
うすめのガーネット。縁へのオレンジのグラデーションが美しい。若々しい透明感があって、ロゼ?!って感じの外観。香りは完熟イチジクやイチゴの甘い果実香に乾燥したスパイスなどが混じり、軽やかながらも非常に複雑。
味わいはやわらかい果実味が心地よい酸と溶け合っていておいしいことこのうえない。うまみ成分がジワジワと押し寄せる。外観のオレンジがそうさせるのか、烏龍茶のようなニュアンスも。これはピエモンテの味です。少し前に飲んだビゴッタを最初に思い出し、次にパテルノステルなんかも頭をよぎる。でも普通にブラインドで飲んだらピノっていうかも。デュジャックの村名とか。うまいです。食事に合わせるとするすると飲んでしまう。珍しく思わず一晩で1本開けてしまうのではと思うぐらいに飲み進んでしまう。
おもしろくて、おいしいワインです。新世界には決してみつからない、クラシカルな造りの赤。好みのど真ん中です。
2日目
紹興酒か薬草、漢方薬、そんな神秘的な香りに包まれる。まったく経験のない不思議なおいしさを持ったワイン。遠い記憶ですがこのジンファンデルにも似てるのかな。イタリアのワイン文化の多様性を思い知らされる1本。


メモ
1998 CAREMA D.O.C. CANTINA DEI PRODUTTORI NEBBIOLO DI CAREMA
東京のSにて2700円で購入
ほとんどラベル買い。少なくとも4年以上使い込んだ樽で熟成させるそうな。