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1993 バルベーラ・ダスティ ビゴッタ ブライダ |
2004/6/16![]() 初日 ビゴッタはずいぶん前に96を飲んで以来2度目。 うすーくて、これぞまさにガーネットという外観。縁の方は透明でオレンジ。グラデーションが非常に美しい。そして粘性はすごく高い。 香りは、、、何と言ったらいいのか、、、すぐに思いつかない。ものすごく凝縮した甘い果実香で、香りの粒子が非常に細かい。さらさらに乾いた細かい砂を想像させる。 まず一つ挙げるとすると、、、そう、乾燥イチジクかな。甘くてギュッと凝縮した。それに加えて、なんとも言えない乾いた感じのいい香りがする。枯葉とかそういった混ざり気のある香りではなく、雑味感のない、もっとピュアな、ウーロン茶とか紅茶とかそういう香り。香りにヴォリュームがあって、それが静かに音もなくひたひたと広がる。それにしても、この細やかで凝縮した香りはちょっと経験がない雰囲気。このバローロの古酒に近いのかもしれないが、もっともっと強い。 味わいは、甘い果実味がジワッと口の中に広がって、薄い外観からは想像できない高いアルコールがしっかりとした温かさを伝える。余韻はしみじみと長く、超微粒子のタンニンが舌に残って、甘い果実香がフワッと鼻に。 うーん、あまりにも経験のない熟成感のある味わいで、語彙が足りない。ここまで美しく熟成すると、バルベーラもネッビオーロも同じ「ピエモンテの味わい」に収束していくのではないか、そういうことを考えたりする。 2日目 やや酸が立ってきた印象。やわらかくてしっとりした味わいはサンドローネのバローロを思わせたりする。アルコール感の強さが印象的。 とにかくいい体験でした。ピエモンテの味でした。 |
メモ 1993 BARBERA D'ASTI BRICCO DELLA BIGOTTA BRAIDA ミラノのエノテカRにて34ユーロ(約4440円)で購入。 |