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2002 ツァーニ コッリオ・ビアンコ |
2004/2/27![]() 初日 思ったより薄い、金色を帯びたイエロー。ほんの少し赤い感じも。 マコン?ってな感じの若いグレープフルーツやレモンのやや閉じた香り。味わいも初めはほぐれず、アルザスのピノ・ブランかブルゴーニュの南の方かという感じ。キチッと冷やしてスタートしたせいか、香りも味わいも果実味が細くやや物足りない。 しかし、時間がたって温度が少し上がると急速に複雑な面を見せはじめる。乾燥させたオレンジのような、マーマレードのような凝縮感のある香り、スピード感のある酸とやわらかく口の中に広がる果実味、そして樽の甘いニュアンス。余韻には高いアルコール感とカラメルのような心地よい甘さが続く。 これはおいしいです。近いワインで思いつくのは、ヴェルジェのかなり上の方のワインかな。シャブリの1級とかピュリニーやシャサーニュぐらい。それぐらいに良く出来たワインだと思いますね。余韻のカラメル感はシチリアのバッカンテのよう。 いやー、飲み進めるにつれ、ほんとにうまいです、これ。ちょっと事件じゃないですか、このおいしさは。何より余韻のミネラル感と樽香の力強さとバランスの良さが尋常ではない。かなり上質のブルゴーニュでしか感じえない世界です。もう少しだけ置いたらこのブラニーみたいになるんじゃないでしょうか。 2日目 飲む温度が難しい。冷やしすぎると若いアルザスのような舌を締め付ける酸が目立ち、温度が適温まで上がってくると香ばしい樽香とこれでもかという果実味が襲ってくる。信じられないぐらいにパワフルだが、ちょっと強すぎるような気もする。軽やかさに欠けるという言い方もできるかもしれない。ピエモンテのこれに似てる感じも。 4日目 ようやく酸が大人しくなって、いい感じに風通しがよくなって飲みやすくなってきた。鼻から抜ける甘いカラメルの香りはラフォンのマコンにちょっと似てるかも。華やかな香水のような香りはアルザスのトカイかゲヴュルツを思い起こさせる。 フランスとイタリアの白のいろいろな面を欲張って集めたという感じの驚きの1本です。 |
メモ 2002 ZUANI COLLIO BIANCO D.O.C 大阪のNにて2980円で購入。 |