1998 バッカンテ サンタアナスタシア

2002/4/8
BACCANTE
初日
濃い黄色。金色といってもいいぐらい。ちょっとオレンジっぽい。ギンナンの 香り。回すと徐々にバニラの甘い香りが出てくる。フラワーズと リンデマンを思い出す。ドシッとした口あたりはちょっと押し付けがましい感じ。強烈な新世界 感。そういえばプラネタとの共通項も。もう少しクリアさが欲しいかな。 温度があがると苦い感じがしてリンデマンそっくりに。時間をおいてもなかな か果実味が出てこない。うーむ。
2日目
干したオレンジのような感じが出てきた。完熟グレープフルーツとか。ただ、 やっぱり苦い余韻は残る。べたべたの樽香の方がましかも。ベリンジャーなん かよりも樽の質が低いのかそもそも酸が低いからなのか。
3日目
酸味がとれてきて、とんがったところがなくなり、かなり高級ブルゴーニュ風に。 ヴェルジェのシャサーニュ・モンラッシェ ラ・ロマネのような。バニラ、栗、 さつまいもの暖かい香り。なめらかな口あたり。のどの奥にとどまるこってり感。 どこかで味わったことがある余韻と思いきやノチェロ!まさにクルミのリキュール のようなアルコールと甘苦さ。余韻が単調といえばそれまでだが、5年後には、 ブルゴーニュのグランクリュ級に大変身か?
シチリア恐るべし。


メモ
1998 BACCANTE SANTA ANASTASIA
神戸のRで購入2970円
アルコール度数14% !
バタールみたいな飲みごたえのあるものを、というリクエストで店員さんがセレクトした1本

2004/8/23

初日
置いておくと化けるんじゃないかと思って放っておいた1本。
オレンジに近い、照りのある濃い金色。香りは新鮮なキノコの香りにマーマレード、オレンジの皮、栗などの甘い香り。味わいは酸が低くてグイッとした押し出し感がある。オレンジ〜黄色系の強い果実味。最初に飲んだ2年前と印象はそれほど変わらないが、クセのあった樽香は個性的な果実味に溶け込んで一体感のある味わいになっている。余韻の苦みはそのままで、正直「いい熟成をした」とは言い難いが。
一般的な白ワインに求められる「フレッシュな果実味」とは対極にあるコッテリした味わい。ここまでくるとそこら辺の赤ワインでは太刀打ちできない強さがある。香りの強いパンと好相性。


メモ
神戸のCにて3300円で購入