1999 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ "グランド・モンターニュ" ルイ・ジャド

2003/11/13
CHASSAGNE-MONTRACHET 1er GRANDE MONTAGNE LOUIS JADOT
初日
さすがに長くて、何もかもが刻印された立派なコルク。
色は照りっとした、赤みを帯びた金色。透明感あり。新樽からくるバニラの香りと濃度の高いハチミツの甘い香りにクラクラ。久々に文句なく「おいしそうな」高級白ワインの香り。ちょっとベリンジャーを思わせるぐらいにわかりやすい。ただ、さすがにこのクラスのブルゴーニュは、きっちりした酸とミネラルがあって、いくら濃くても新世界のそれのように飴のような甘さには決して傾かない。
口あたりはキリッとドライで、香りの魅惑的な甘さとはギャップがある。石っぽい硬いニュアンス。かなり香り>>味な印象で、まだバランスは取れていないが、これはもうちょっと瓶熟成の必要があるということだと思う。時間がたつとファンデーションのような香りも感じられる。いやー、ちょっと開けるのがもったいなかった感じもするが、これはいい白です。ジャドの底力を感じます。
2日目
初日に感じたわかりやすいバニラ香が後退。シャープな飲みごたえと鋼のようなずっしりした余韻。甘苦いカラメル香が鼻を抜ける。初日よりもさらに若々しくなった感じすらある。金属的なニュアンスとバニラのニュアンスの融合。これまでの体験で近いのは、ヴェルジェのピュリニーの1級とか、フューザルとか、アニマとか。
ジャドの白は長熟型というのを再認識。それがコート・ド・ボーヌの1級ならなおさら。
「間違いない。」(某タレント風に)


メモ
1999 CHASSAGNE-MONTRACHET 1er GRANDE MONTAGNE LOUIS JADOT
オークションで購入。約4900円