2000 ロッソ・ディ・モンタルチーノ チェルバイオーラ(サルヴィオーニ)

2003/5/21
ROSSO DI MONTALCINO CERBAIOLA
初日
色は想像より濃くてやや黒っぽいルビー。粘性大。
すぐにイタリアの赤らしい甘い香りが立ち昇る。すがすがしいミントのような香りとベリー系の「おいしそうな」香りのバランスが最高。
口あたりは非常にやわらかく、クリアな印象。こちらのロッソとは気品が違う。そして、ワインが口の中を満たす時の「おいしさ成分」の広がり方が尋常ではない。猛烈に唾液が分泌される。飲み込んだ直後には適度なギュイ感があり、そのあとにはやわらかい余韻が続く。
これは素晴らしい!!猛烈においしい!!
ここまで理屈ぬきにおいしいと、樽がどうとか抽出やタンニンがどうとか、そんなことはどうでもよくなる。単純にこのワインはうまい。すでにうまい。そしてたぶんこれから先もっとうまい。
過去に出会ったブルネッロ系のワインでは、ソラリアのブルネッロとほぼ同じレベル。それ以外のすべてのブルネッロを上回ってしまっている。(ただしビオンディ・サンティのおいしさは全然違うベクトル。)そして、おいしさの構成要素は意外にもBVのタペストリーに似ているかも。
2日目
全然変化なし。おいしさそのまま。昨日の興奮から覚めてようやく冷静に味わえるようになった。ブルネッロのぶどうそのものが持つ「おいしさ」はもちろんだが、カシスっぽい香り高い樽香が特徴と思う。果実味と樽香がハイレベルで融合したモダンな甘さ。やはりカリフォルニアのボルドーブレンドの高級ワインの味わいに近いと思う。
3千円台前半の値段ながら、おそらく世の中の1万円以下のほとんどの赤ワインに対抗できるおいしさと感動を備えていると思う。
4日目
果実味と酸が減ってシラー?ってな甘苦い味わいへ。どうやらこのワイン、長く置くワインではないみたい。

同じ作り手のブルネッロはおそらくさらに濃いワインだと予想されるが、値段がロッソの3倍することを考えると、これで十分といわざるをえない。このワインの味わいの先に3倍の感動が待っているとは到底想像できない。それぐらいにこのワインは感動的においしい。



メモ
2000 ROSSO DI MONTALCINO CERBAIOLA "SALVIONI"
大阪のNで購入約3333円。
もう一本あるが、いつ飲もうかな。。。贅沢な楽しみ。