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1996 シャンボール・ミュジニー プルミエ・クリュ コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ |
2012/3/2![]() 初日 瓶詰めしたばかりかと見紛うスッピンで良好なコルクの状態に期待が高まる。 外観はクリアで深みのあるルビーガーネット。縁の方には褐色がかったグラデーションが美しい。 香りは緊張感のある赤系ベリー香に黒蜜やクローブのようなスパイス香が混じる。深遠な香りに引き込まれる。 味わいはひんやりした果実味が口の中に広がり、その軽やかな感じとは真逆の、ブラックホールのように全体像が見えない 奥行き。超微粒子な様々の味わいが舌にゆっくり浸透していく。適切に熟成した赤ながら、ミネラリーなニュアンスがすごい 緊張感を生みますね。あまり体験したことがありません。ミュジニーの個性なんでしょうね。 余韻には漢方薬や紹興酒的な乾いたニュアンスが長く続き、ちょうど飲み頃を迎えているという感じがします。 ニュイ の大物の体験といえば、リシュブールか ロマネサンヴィヴァンあたりを思い出しますが、こちらはまた異なる 個性ですね。造り手の個性かもしれませんが、緊張感のあるミネラル感があります。ベリー的なニュアンスの少なさや 乾いた感じは、偉大なネッビオーロに近いです。 2日目 柔かい果実味が近づきやすくなって、さらに魅了される。やっぱり長寿なワインなんですね。素性が違うという感じです。 すぐにリピートしたくなるような価格のワインではありませんが、貴重な体験でした。 |
1996 CHAMBOLLE-MUSIGNY PREMIER CRU DOMAINE COMTE GEORGES DE VOGUE オークションにて某経緯を経て5000円で購入 |