2007 キャンティ・クラシコ イゾーレ・エ・オレーナ

2011/3/2
CHIANTI CLASSICO ISOLE E OLERA
初日
意外にしっかりと黒みを帯びたルビー色な外観。粘性も高い。香りは赤〜黒系のベリー香にプラム、完熟すももの香りが豊かに 立ち上がる。重心低めで、しっとり・たっぷりとした香り。
味わいは非常にまろやかなタンニンとジューシーなほどの果実味が口の中を満たし、余韻になってようやく、キャンティらしい ざらっとした、スキマ感のあるタンニンと旨みが長く続く。Nさんお奨めのキャンティということで、もう少し軽やかで、果実味よりも 香りに軸足を置いたタイプかとも思いましたが、意外に果実味たっぷりのキャンティです。それにしても、よく出来ていると思います。 キャンティのネガティブなイメージである果実味の薄さとか酸の尖った酸っぱさとかは皆無で、まろやかとしか言いようのない タンニンと果実味が融合しています。余韻に少しだけサンジョベーゼの個性を楽しめるという、ツボを押さえた造りです。
3日目
やや平板な印象に変化。ヴィンテージの限界なのか、造り方なのか、ちょっと背伸びをした造りのように感じてしまいます。
リヴェルナーノよりも古典的な造りに寄っていますが、クエルチャベッラヴィラ・カファッジョを連想させる全体像です。
5日目
果実味が衰えてしまいました。熟成を期待するようなワインではないことは承知していますが、ちょっと残念な変化ですね。 第一印象を重視した造りを感じさせます。とはいえ、初日に数人で飲み干してしまったと仮定すれば、とても好印象なワインという ことになったと思います。

2007 CHIANTI CLASSICO ISOLE E OLERA
大阪のNにて2980円で購入