2001　バローロ　"フォッサーティ"　エンツォ・ボリエッティ

2010/12/27 長くて良質のコルク。外観はクリアで粘性のある紫を帯びたルビー。照りがあり、一見してモダンな造りの様子。 香りは高いアルコール感にカカオ、カシス、スミレ。力感があり、鼻息荒く、たくましい香り。スーッと吸い込むと針葉樹系な、ミント的な香りが鼻を貫いて クラクラする。 味わいも香りの印象のままで、アルコール感とマッチョでハイトーンな果実味が、強烈なタンニンとともに押し寄せる。果実の甘みと新樽の凛とした 甘苦さが前面に出ており、元気でモダンな造りですね。アメリカの顧客をイメージした造りだと言ってしまうと元も子もありませんが、そうとしか いいようのない押し出しの強さがあります。 以前にドルチェットで感じた印象と近いものがあり、ピラーのカンヌビを思い出したりもしますが、 もっと酸に強さがあり、タンニンには緊張感があります。やや醸造工程の作為を感じてしまい、好みの真ん中のネッビオーロとはいえませんが、とはいえ、 贅沢なワインです。

2001 BAROLO "FOSSATI" ENZO BOGLIETTI 神戸のKにて7350円で購入