2001 スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ ネラ

2010/9/10
SFORZATO DI VALTELLINA D.O.C.G. NERA
初日
以前にニーノ・ネグりで感銘を受けたスフォルツァート、さてこちらはどうでしょうか。
外観はムラサキを帯びた照りのあるルビー。赤みもある。粘性は高い。香りはバニラエッセンスのような凝縮した、ツンとした甘い香りにプラム、ブルーベリー、カシス、 少しエスプレッソ、タバコ。
味わいは凝縮感のある黒系果実味にキメの細かいタンニンがしっとりと続く。表面的な味わいは濃厚ですが、 ネッビオーロらしい集中力のある線の細いタンニンがあり、暑苦しさは感じません。過不足ない果実味とタンニン、しつこく ならないさらっとしたアルコール感のバランスが素晴らしいです。ニーノ・ネグりよりも濃度が低く、 リパッソされたヴァルポリチェッラを思い起こさせます。濃いながらも、食事に合わせることのできるワインです。
4日目
すこし時間がたって4日目、さてどうでしょうか。
香りに熟成感を感じ始めるとともに飛距離が出てきて、タバコや漢方薬、八角などの非常に複雑なニュアンスをたたえるようになる。味わいは最初は軽やかのようでも、 余韻に押しかえすような力強い響きがあり、薬草系のリキュールをなめたような、長大な余韻が続く。
素晴らしいワインだと思います。収穫後に”ぶどうを干す”という手法は、ツボにはまれば濃さの先の複雑性をうまく出すことができるように思います。 このワインの4日目の熟成感は、こちらの71のワインの3日目よりも熟成が進んだと感じるほどです。 それほどまでにグラン・コロナスが若々しいということですが。
ともかく、またこのDOCGは探してみたいですね。

2001 SFORZATO DI VALTELLINA D.O.C.G. NERA
東京のAにて4200円で購入
アルコール度数14.5%