2003 スフルサート スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ ニーノ・ネグリ

2010/2/26
SFURSAT SFORZATO DI VALTELLINA D.O.C.G. NINO NEGRI
初日
アルバ地区ではないネッビオーロ、しかもアマローネっぽい製法という変り種。初めて飲む銘柄。
香りは高貴で力のあるベリー香。乾いたような湿ったような、両方が混じった複雑な果実香。干しブドウとか、プルーン、タバコ、カカオ、少しシナモン。アーモンドのような香りもある。鉄っぽさ。
例えばピラーのバローロのような、濃い目のモダン・バローロのようですが、ギュッと詰まった果実味があるにも関わらず、煮詰めたような重さがないバランスが秀逸。果実味の濃さとアルコール感のバランスは理屈ぬきに楽しめます。ポートのようでもあります。
3日目
表情にほとんど変化はありませんが、ローストしたアーモンドのような香ばしいニュアンスが前面に。熟れた果実味と乾いたタンニンのバランスがネッビオーロらしいですね。これがバローロの著名な造り手としてブラインドで出てきたら、「素晴らしく凝縮感のあるバローロ!」ってことになりそうです。
4日目
以前に感銘を受けたヴェネトのカベルネのような雰囲気を感じます。果実味たっぷりで、陰影があり、洗練された全体像。あの素晴らしいカベルネが持つ要素に加えて、陰干しに由来するバルサミコ的に濃厚な甘さが少しだけ。少しだけというところがポイントです。なかなかそういうバランスで仕上げるのは難しいと思います。灼熱の03ヴィンテージにしてこの洗練ですから、通常のヴィンテージでも試してみたいところです。素晴らしいですね。この造り手はもう少し探求してみたい。

2003 SFURSAT SFORZATO DI VALTELLINA D.O.C.G. NINO NEGRI
岐阜のOにて3080円で購入
アルコール度数15%