2006 ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ アヴィニョネージ

2010/8/30
VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO AVIGNONESI
初日
04が素晴らしく、一転05がイマイチだったこの銘柄、 さて良年と評判の06はいかがでしょうか。
外観はうっすら赤みを帯びた照りのあるルビー。どうみても健康的な収穫を経たワインの外観。
香りはピュアなすもも、ブルーベリー、ちょっと生肉、コーヒー、カカオ。香りの純度というか、伸びやかさは04を思い出させます。
味わいは肉づきの良い赤系果実の味わいに、スッとした酸が輪郭を描きます。すっきりと口の中に染み渡る一方で、口の中での広がり方が膨らむように 感じられ、この銘柄らしい立体感があります。余韻はざらついたタンニンを少し感じますが、温度が低めのせいもあると思います。 暑い夏に深みのある赤ワインとじっくり向かい合うのは難しいものがありますが、さすがに良年の06、期待通りの味わいです。
2〜4日目
少しずつタンニンが果実味に溶け込んでいく感じです。これは、ポテンシャルありますね。飲み頃はまだ先だと思います。現時点ではタンニンに苦さがあり、たっぷりした 果実味になじんでいませんが、これが溶け合って、少しスキマが出てくると素晴らしい状態になると思います。06はトスカーナにとって、いい年です、間違いありません。


2012/2/11

セラー温度から室温に上げるため、(珍しく)食事の小一時間ほど前に抜栓。さて。
外観はあいかわらず照りのある美しいルビーガーネット。
香りはすもも、ブルーベリー、カカオ、少しアーモンド。落ち着いた香りが優雅に立ち昇る。
味わいはふくよかな果実味が口の中をよどみなく満たし、タンニンと果実味がキレイに溶け込んだ、 最上の旨みが充満する。これは素晴らしい。伸びやかで、目が詰まり過ぎず、バランスが最高。明らかに前回飲んだ時よりも しなやかさが増して、完成度が上がっています。この価格帯のサンジョベーゼとしては、明らかにテッペンのワインです。 まだまだこれから熟成が楽しみです。このワインが4,5年後、スキマができてくると、どうなるのでしょうか。


2013/3/31

ほとんど1年ごとに開けているこの06、いつも変化が楽しみな1本です。
外観は照りのある落ち着いたルビー。香りはすもも、スミレ、小豆、赤〜黒系のベリー香が妖艶に立ち昇る。 ここのワインは何故これほど柔らかく香りが開くのでしょうか。
味わいはタンニンと酸が果実にすっかり溶け込んで、非常に滑らかな舌触り。
思ったよりも熟成が進み過ぎている感じですが、あいかわらず滑らかでしなやかで、 酔わせる味わいです。外来品種混ざりっ気なしの、ピュアな果実味に癒されます。


2006 VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO AVIGNONESI
愛知のNにて3130円で購入