2005 バルバレスコ プロデュットーリ・デル・バルバレスコ

2010/3/13
BARBARESCO PRODUTTORI DEL BARBARESCO
初日
ここの造り手のノーマルのバルバレスコは初登場。CP高いと評判ですが、さて。
外観は透明感のあるガーネット。少し黒みもあって。粘性が非常に高いです。期待できます。
香りは高い揮発感にネッビオーロらしい乾いた赤系果実。いちぢく、たばこ、様々なドライフルーツ。シナモンとか、乾いた甘いスパイスの香り。
味わいは温度低めの時には強力なミネラルと乾いたタンニン。塩っぽさすら感じる。温度が上がってくると赤系ベリー系の香りがたちこめる。舌を締め付けるような酸とタンニンが強烈で、これに慣れていないとツライと感じるかも。現時点での酸の強さはトマトソースに合う感じです。もう少し寝かせた方がこなれておいしくなりそう。確かにこれは高CPのワインです。
2日目
まろやかになってきました。ひとつ上のリゼルヴァクラスと比べると果実味の充実感が違いますが、ネッビオーロの高貴な味わいは十二分に楽しめます。ひとつ下のランゲ・ネッビオーロは入門編という感じでしたが、こちらはしっかりバルバレスコだと思います。価格そのままに味わいの充実も比例している。それにしても、これが3000円を切るというのは、すごいCPです。何本か入手しましたが、熟成による変化が楽しみです。

2010/10/29

初日
半年前に1本開けてから、どれくらい変わっているでしょうか。
透明感のあるルビーガーネットな外観。粘性高い。香りはイチゴやチェリーの活き活きとしたフレッシュな香りにタバコやエスプレッソのような複雑な香りが混じる。揮発性があり、 クラクラくるタイプの香り。温度低めから上品に立ち昇る。
味わいは、親しみやすい香りの印象から一転して、凝縮感のある赤系の果実味を、力強いタンニンと酸がぎゅっと引き締める。乾いたタンニンがネッビオーロらしいですね。 すっきりとほどよい長さの余韻も心地よい。
これはおいしいワインです。本当にCP高いと思います。バルバレスコのひとつの基準として、いや、ネッビオーロの基準としてど真ん中に据える べき1本だと思います。
2、3日目
赤系果実の柔らかで高貴な香りにやられてしまいます。そして、香りの満足度を継続させる味わいの奥深さ、陰影。すがすがしいまでの果実味。半年前よりも格段にこなれてきて、 わかりやすいおいしさが花開いている状態だと思います。
2980円(税抜き)のワインとして、空前絶後ですね。2倍の値段でこのワインの充実度に達していないものは山ほどあると思いますし、逆に、これより低価格のワインで このワインの完成度に達しているものは、まぁほとんどないと言っていいのではないでしょうか。


2015/10/7

前回開けてから5年経過。さてどのようになっているでしょうか。期待に胸を膨らませます。
外観は透明感と輝きのあるルビーガーネット。香りは温度低めから柔らかな果実香が立ち昇る。
赤から黒のベリー系、ドライフラワー、血のようなニュアンスも。凛とした果実香はやや後退していて、 乾いた香りの要素が増えている気がします。
ネッビオーロらしい乾いたうま味は相変わらずです。ボトルの最後の方に細かいオリがあり、その部分が他よりも果実感が強いのが印象的です。
相変わらず素晴らしいワインですが、リリース数年後の良さとは別の世界を見たければ、さらにもう5年ぐらい寝かせる必要があるかもしれません。


2005 BARBARESCO PRODUTTORI DEL BARBARESCO
東京のKにて2980円で購入