2005 パラッツォット カベルネ・ソーヴィニョン マクラン

2009/11/19
PALAZZOTTO CABERNET SAUVIGNON MACULAN
初日
しっかりと濃くて、透明感もあるムラサキを帯びたルビー。粘性も高い。
香りはカベルネらしい揮発感と、いい意味で青い感じのニュアンス。すぐに青さが抜けてきて、ミントやカシス、ベリー系の甘い魅惑の香りに変化してくる。新樽のニュアンスが果実香にしっかりと溶け込んでいて、一体感をもって湧き上がる。これは素晴らしい。
味わいは、温度が低いとボルドーっぽい凛としたタンニンが目立ちますが、温度が上がるにつれて高品位の赤系果実味が押し寄せる。タンニンをピシピシと感じますが、しっかりした酸があるのでハイトーンな感じで素晴らしいバランスを保っています。そして、余韻が長くて美味しいですね。渋みと酸がサッと退場した後に、舌に残る甘い果実味は理屈抜きに全身の筋肉を弛緩させます。
香り、味わい、余韻とカベルネのおいしさが100%表現された、素晴らしいワインだと思います。真っすぐに正面から、抗いようもなく、おいしさを満喫できる1本。ヴェネトのカベルネといえばガスパリーニに感心したばかりですが、そのさらに3倍ぐらい満足度の高いワインです。
2日目
香りのハツラツさが少なくなった感じはしますが、味わい後半の旨みと余韻は相変わらず。ミートソースの甘い旨みと相性抜群で、最高です。品のある酸が特徴で、カベルネの品格が上手に表現されていると思います。
ヴェネトのこの地でないと造れないワインかどうかはともかく、理屈抜きにおいしいと思います。最近出会った国際品種の赤ワインではベストなCPです。年間最優秀CP賞の最有力候補かもしれない。


2005 PALAZZOTTO CABERNET SAUVIGNON BREGANZE D.O.C. MACULAN
愛知のNにて3480円で購入