1998 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ チェルバイオーラ(サルヴィオーニ)

2009/9/2
BRUNELLO DI MONTALCINO CERBAIOLA
初日
意外に濃い目のルビー。少し紫がかっている。それほど熟成を感じさせない外観。香りはスミレやミントのような高いトーンの香りがあり、温度が上がってくるとベリー系の香りや細かいスパイスのニュアンスが。
味わいはややタンニンを感じるアタックがあって、それをブルネッロらしい強力な旨みが追いかける。香り<味わいの印象。さらに時間が経つと漢方薬のような強烈な香りが前面に出てくる。時々刻々と変化する香りが楽しい。これほど乾いた漢方薬を感じたのは記憶にない。
意外にも尖った酸とタンニンが印象的でしたが、飲み始める温度が低すぎたかもしれません。明日以降の変化にも期待しましょう。
3日目
つなぎ目のない、ヴォリュームのある香り。細かいニュアンスは目立たなくなって、果実感が前面に。初日にあまり感じなかったアルコール感も。香りを深く吸い込みすぎるとむせ返るほど。コーヒーのニュアンスも感じられます。味わいはツブツブ感のあるタンニンが相変わらずで、溶け込むような感じではない。

2004年のヴィニタリーで99を飲んで以来のブルネッロでしたが、意外にも力んだ感じの1本でした。旨みはブルネッロらしいのですが、それ以上に何かあるかといわれると、フリーニのような妖艶さには及ばない。そんなに熟成させず、すぐに飲んだ方が感動のあるワインかもしれません。2000年のロッソの方が感動が大きかったのは、多くを期待しすぎでしょうか。

1998 BRUNELLO DI MONTALCINO CERBAIOLA "SALVIONI"
大阪のNにて8888円で購入
バックラベルによると、この年8200本造られたうちの、318番目のボトル。