2002 キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ドゥカーレ ルッフィーノ

2007/11/2
RISERVA DUCALE  RUFFINO
初日
トスカーナのみならずイタリア全土において、近年で最も良くないヴィンテージとして知られる2002年。大手造り手でリゼルヴァで、さて。
1996ヴィンテージ以来、久々の銘柄。外観は赤みや黒みを帯びた暗いガーネット。ふちの透明に少し熟成の跡が見える。香りは最初は眠るように閉じていたが、しだいにイチヂクやスミレ、イチゴの香りが漂いはじめる。サンジョベーゼ的に粒々の大きいタンニンは姿を見せず、ピノ的な細かい粒子でしとやかに迫ってくる。活き活きとした果実香は少なく、やはり熟成感のある香り。
味わいは古典的なサンジョベーゼらしくサラリと乾いた果実味と、そして細やかなタンニンがおいしい。作為的な部分がまったく感じられず、スルスルと飲んでしまう。
大手造り手らしく清潔に、まっとうにこの年の状況を表現していると思います。意外にしっかりした出来栄えで感心しました。最近感心したクエルチャベッラのキャンティのようなモダンな果実味とは対照的で、キャンティの振幅は本当に大きいですね。
2、3日目
香りの要素は減ってきますが、やわらかい果実味が持続して味わいが落ちずに楽しめる。2002年ヴィンテージなりに完熟したブドウを収穫したんでしょうね。リゼルヴァという長い樽熟成にも負けない果実味が閉じ込められていると思います。良年といって失望させられた数々のワインの上を行く満足感です。

2002 CHIANTI CLASSICO RISERVA DUCALE RUFFINO
神戸のKにて2300円で購入