2004　ピノ・ネロ　”サルトネル”　ケッレラーイ・カルテルン

2007/10/27 初日 外観は透明感のあるクリアなルビー。少し黒味を帯びている。 香りはピュアなキイチゴやチェリーの伸びやかな香り。その向こうにかすかにカラメルの香りが心地よい。チューインガムのような香りも。味わいはスベスベとしたタンニンがハイトーンな果実味といっしょに押し寄せてくる。酸があって軽やかですが、果実味は結構しっかりしていて、非常に楽しいバランス。芯の果実味は上品な軽やかさを保ったまま、木目細やかでおいしいタンニンが全体の輪郭を描くようにバランスする。ほんのわずかだけ新樽を効かせているのでしょうか。飲み進めるにつれ、どんどん旨みが増してくる。味わいの後半に現れるビターなカラメルのニュアンスが楽しい。これは素晴らしいワインですね。北イタリアの凛とした雰囲気を伝えてくれます。 ２〜４日目 硬質なタッチが少し和らいで、穏やかなピノに収束。贅肉のない目の詰まった果実味が印象的。例えば最近飲んだこちらのブルゴーニュのような重心低めの味わいとは違って、クリアでシャープで気品の高いハイトーンなピノですね。パリゾのマルサネを思い出したりもします。 北イタリアのこの地のピノは素晴らしいと噂を聞いていましたが、トップクラスのものがこれほどとは思いませんでした。ぜひ他の造り手のものも試してみたいですね。

2004 PINOT NERO BLAUBURGUNDER "SALTNER" SUDTIROL ALTO ADIGE D.O.C. KELLEREI KALTERN 神戸のRBにて3060円で購入 アルコール度数13.5%