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2004 イオ・ロッソ プロヴィンチア・ディ・パヴィーアI.G.T カ・ディ・フラーラ |
2007/9/21![]() 初日 照りと透明感のある赤系のルビー。粘性はすごく高い。細い脚がグラスを伝う。香りはピュアな果実香と動物的なニュアンスが複雑に立ち昇る、パンチのある香り。タバコ的なニュアンスはバルベーラらしさを感じ、モランディーナのよう。そこに絶妙にベリー系の甘い赤系果実香がたちこめるのはピノ・ネロの効果か。動物的な複雑さとピュアな果実香という一見相容れないような要素が絶妙に溶け合う個性。同じロンバルディアのこちらのワインを思い出させる。 味わいはしっとりとした甘いベリー系の果実味が広がる。基本的にはサラリとしているのですが、高いアルコールが舌に絡みついて非常に余韻が長い。やさしいタンニンがうまく旨みを盛り上げる。 これは良くできたワインですね。評判を聞いて試してみましたが、納得です。バルベーラの凛とした果実味と、ピノのしなやかさ、それに少量ブレンドされているらしいクロアティーナが複雑さを演出する。イタリアにしかない個性。 2日目 華やかさがやや少なくなって、ボルドー的に堂々とした果実味とタンニンが前面に。苦味にすら感じるような個性的な旨みがこれまたおいしい。香りの多面性と濃い旨みのある味わいで、この旨みだけを切り取ったらとてもバルベーラ主体のワインだとは思えないと思う。 リースリングで非常に感銘を受けた造り手ですが、この赤もかなりハイレベルではないでしょうか。 |
2004 IO ROSSO PROVINCIA DI PAVIA I.G.T. CA'DIFRARA 神戸のRBにて3420円で購入 BARBERA 65% PINOT NERO 25% OTHERS 10% |