1995 レ・プランティエール・ドゥ・オーブリオン

2007/9/10
LES PLANTIERS DU HAUT-BRION
久々のボルドー・ブラン。しかも好みのぺサック・レオニャン。コルクの断面にヴィンテージが刻印され、長めで非常に良質のコルク。良い保管状態をうかがわせる。
外観は金やオレンジの入ったゴールドイエロー。照り照りに濃いわけではなく、上品に赤みを帯びている。香りはアンズや金柑、シェリー、みかん、マーマレード、香木、胡椒などの香りが複雑に立ち昇る。これぞまさに熟成したボルドー・ブランの香りでうれしくなる。甘い香りにマスクされることなく、絶妙に香木のようなスーッとした香りが漂うのが良い雰囲気。
味わいは依然として残る酸を背景に、サラリとしたみかん的な果実味が口のなかを軽やかに漂う。そしてズッシリとした余韻がまた格別。要素のいくつかは87のシュヴァリエ・モンラッシェを思い出します。口の中の余韻はあっさりしているのですが、ぐわんぐわんと鐘が鳴るような重厚な余韻が気分を盛り上げる。
無作為に10人に飲んでもらえば8人までは「何これ、変わったワインだね」ということ間違いなしですが、残りの2人のためにあるようなワイン。期待以上でも以下でもないところが微妙ですが、個性的なワインです。
2日目
どんどん濃くて重いワインに沈み込んでいく。こちらのトスカーナを思い出させる。

4日目
驚愕。2日目に感じられた飲み難さが完全に払拭されて、洗練された美しい熟成ボルドーに収束。この変化はちょっと予想できない。本当に87のシュヴァリエ・モンラッシェのような落ち着いたニュアンスがあって飲み干すのがもったいなくなる。これは買い足してストックすべき。


1995 LES PLANTIERS DU HAUT-BRION PESSAC-LEOGNAN A.C.
大阪のCにて4400円で購入