1997 バローロ "ラ・セッラ" マウロ・セバステ

2007/8/4
BAROLO "LA SERRA" MAURO SEBASTE
初日
黒味を帯びた透明感のある美しいルビー色。縁の方へクリアになっていくグラデーションがキレイ。香りは揮発香とともに華やかな香りが立ち昇る!シルヴィオ・グラッソの97のブリッコ・ルチアーニを思い出してクラクラする。黒蜜とか、バニラとか、コケモモとか。最上に熟成を遂げたキャンティや、かなり上の方のブルゴーニュに近い香り、例えばルソーのクロ・ド・ラ・ロッシュなど。
味わいは澄んだ果実味の中にもバローロらしいおいしいタンニンがあって、グッと舌を掴むような適度な渋みと酸を感じる味わい。余韻のドライでポワッと広がるような雰囲気も独特。良いバローロはおいしいですね。贅沢なひとときです。
2日目
香りの揮発感こそ若干弱くなったものの、魅惑的な香りと味わいの力強さはまったく変化なく楽しめる。香りはまだまだ勢いがあり、味わいにも力強いタンニンがあるので、もう少し置いてもいいのかもしれない。理想的に熟成したネッビオーロのイメージとして97のシルヴィオ・グラッソがあるわけですが、このワインはもう少し時間がかかるような気がします。数年後にまったく同じようになるとは思いませんが、要素としては期待できるものを備えているのではないでしょうか。

2006年初頭、バローロ村からラ・モッラ村まで歩いた際にすぐ横を通ったのがここのラ・セッラの畑。ブルナーテやチェレクイオなどの著名な畑を見下ろすような一段と標高の高いところに位置する畑ですが、そういう気高さのようなものを感じとれて素晴らしい経験でした。


1997 BAROLO "LA SERRA" MAURO SEBASTE
神戸のRBにて6000円で購入。