1995 バローロ "ヴィネート・アルボリーナ" マウロ・ヴェッリョ

2007/7/26
BAROLO VIGNETO ARBORINA MAURO VEGLIO
初日
意外に濃いめのルビー。少し茶色がかっている。香りはドライフラワーや乾燥した黒系果実の詰まった香り。タバコとか枯葉とかそういう乾いたニュアンスの香りがたくさん立ち昇ってくる。もちろん揮発香もあり、力がある。非常に多面的で複雑な香り。
味わいはこちらのバルバレスコのように塩っぽい旨みと、梅のようなキュッとした酸を伴う果実味。しっかりと溶け込んだタンニンがおいしい。非常にしなやかで柔らかい味わいで、一般的なバローロのイメージからは遠いかもしれない。軽やかな味わいに反して飲み込んだ後にググッと湧き上がる余韻が力強くておいしい。なるほど、ラ・モッラ村のアルボリーナという低地の畑のキャラクターを表現しているようで楽しい。力まかせでない、しかし肝心なところでは力のあるおいしいワイン。
2日目
ガーネットがかった外観がさらに強くなった気がする。やわらかい熟成香が立ち昇る。白カビチーズとか、マッシュルームなど湿った系の熟成香が優勢になってくる。味わいも塩っぽさが後退して、妖艶な果実味が大勢を占めるようになってきた。飲み頃の最後のところという気がします。無理矢理な連想かもしれませんが、アルターレのアルボリーナと同様にタンニンがソフトでエレガントな味わいだと思います。
現地へ出かけたラ・モッラ地区の古いヴィンテージのワインとこうして神戸の地で再会するというのはうれしいし、なんとも不思議な気がします。


1995 BAROLO "VIGNETO ARBORINA" MAURO VEGLIO
神戸のRBにて6000円で購入