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2001 アルボリーナ エリオ・アルターレ |
2006/5/6![]() 初日 クリアで透明感のある美しいルビー色の外観。黒っぽさは少ない。そして粘性はとても高い。 香りはピュアなベリー系の香りが凝縮感を持って飛び出してくる。グラスに鼻を突っ込みすぎると揮発感にヤラレテしまいそうなほどに詰まった香り。ラズベリーのような愛らしい果実香に、セメダインのような要素、それに加えて様々なオリエンタルスパイスの香り。爆発的に香るタイプではありませんが、とにかく香りの要素の純粋さがすばらしい。過去のワインで思い出すのはこちらのオーストラリアのピノか、同じくラ・モッラ村のシルヴィオ・グラッソのバローロ。あざとさがまったくなく、あくまで自然にスクッと立ち上がっている、そういう雰囲気の高貴なワイン。 味わいは密度のある果実味がキュッと感じられて、こういうのをシルキーっていうのかなと。たぶん開くのにもう少し時間がかかるんでしょう、そういうただことではない秘めたニュアンスをどこかに感じます。 2日目 目覚しいアルコール感とクリアでさらっとしたニュアンス。リキュールのように凝縮感のある果実味とエッジの効いた酸のバランスがなんともいえない。ちょっと過去に例がないワインという感じがする。非常に薄化粧なんですが、すっぴんがとんでもなくキレイというワイン。すばらしいですね。 4日目 やや酸化したニュアンスになって、勢いは下降線。ただし、瓶の底の方にいくにしたがって果実味の濃さが増していく印象があって面白い。最後には透明なつぶつぶのものがグラスに残る。 余計な味付けがなく、壮大なスケールで土地の味を表現しているという意味で尊敬に値する1本です。ただひたすらに濃いワインと並べて比較されると、ひょっとすると「軽い」という印象になるかもしれませんが、じっくり向き合ってこそすべてを理解できるような気がしました。そういうわけで、好みの方向です。噂にたがわぬ、すばらしいワインですね。 |
メモ 2001 ARBORINA LANGHE D.O.C. ELIO ALTARE アルバのF&Bにて57.4EURO(約8190円)で購入 |