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1999 バルバレスコ・ブリッコ・アジリ ”ベルナルドット” チェレット |
2007/7/15![]() 初日 さすがに長くて良質のコルク。年号や畑名などが入っていて高級感あふれる。 外観は意外に黒味を強く帯びたルビー色。赤系〜黒系が強い。香りはボワッと超完熟の果実香。腐る一歩手前の赤系果実のような妖しいギリギリの香りで、その香りのやわらかさがタダモノではない。いろいろな要素が完全に溶け込んで一体化している。決して発散的に派手に香る風ではありませんが、香りの要素のきめ細かさと繊細さが素晴らしくて思わずグラスに引き込まれる。クラクラするような揮発香も。 味わいはやわらかいスベスベのタンニンをしっかりと甘い果実味が追いかける。イタリア伝統の味わいのど真ん中。のどの奥にからみつくようなタンニンとおいしいコクがたまらない。 2日目 揮発感が後退して落ち着いた味わいに。温度が適切に”はまった”ときのなまめかしさ、しなやかさはやはり特筆すべき性質。そしてこういう古典的なバルバレスコにはいつも独特の”塩っぽさ”を感じます。グレシィとか、こちらとか。これがこのワインのコクということでしょうか。パンやチーズとともにチビチビやると、最高にうまい。 付けられた値札をみて驚き、ニセモノかと思ってじっくりと観察、そして状態のよさそうなボトルをじっくりと吟味して選んだ1本がこちらでした。無事に飲み手の口に届いてワインも本望でしょう。こればかりは可哀相としかいいようがありませんが、こういった手の込んだ高級なワインがこの値段でディスカウントストアに転がっているというのは、造り手に気の毒です。 |
1999 BARBARESCO BRICCO ASILI "BERNARDOT" CERETTO 近所のDSにて2980円で購入
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