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2004 ロッソ・ディ・モンテプルチャーノ ヴァルディピアッタ |
2007/6/16![]() 初日 2001年ヴィンテージで非常に感銘を受けた銘柄を久しぶりに。 ムラサキを帯びた濃い目の明るいルビー。香りは完熟ムラサキ果実の香りが満載。ジューシーなチェリーやスモモ、スミレ、そういうサンジョベーゼ系らしい元気な香りがモダンなバニラ香をほんのわずかだけ纏って立ち昇る。 味わいは香りの印象と違って生々しい肉っぽいニュアンスとか、果実そのものの生な感じとか、そういうニュアンスが強い。トスカーナ特有のぶどう品種からなるワインであることを再確認させられる。口の中での果実味の充実感が素晴らしい。おそらくここに国際品種を混ぜるとアンティノリ系のこちらのワインのようにスキマなく甘くて万人受けするワインに仕上がるのだと思いますが、これはそういう混ぜものが一切ないだけに、モロにその特性が出てくる。これがおいしいんですね。アルコール感があって飲み応えがあるにもかかわらず、贅肉のなさというか、締まった全体像がスイスイと飲ませる。以前のピュアな印象からややスケールアップした感もありますが、やっぱりこれはいいワインです。 2日目 生肉っぽさが和らいで、たっぷりした果実味とアルコール感のモダンなワインに収束。個人的な嗜好からすると、ちょっとアルコール度数が高すぎる(14%)。たぶん2001年のものはここまで高いアルコール度数ではなかったかと思いますが、これが時代の流れということかもしれません。ちょっとさみしい。これよりもっと複雑性を求めたいとは思いますが、これ以上の濃さはいらない。2001ヴィンテージとの比較で考えると、サラッとした上品なタッチは2001を買いたいですが、わかりやすい甘さはこちらが上。 |
2004 ROSSO DI MONTEPULCIANO VALDIPIATTA 神戸のIにて2270円にて購入 プルニョーロ・ジェンティーレ:80% カナイオーロ・ネッロ:15% マンモーロ:5% アルコール度数14% |