2001 バローロ "リーヴァ" アラーリオ・クラウディオ

2007/3/9
BAROLO "RIVA" ALARIO CLAUDIO
初日
ふちの方に少しガーネットを帯びた、黒味のあるルビー。粘性は大きい。
香りはネッビオーロらしく、高貴な揮発性をともなう黒系果実香。ドライフルーツとか、いちぢくとか、中国茶などの半発酵させたお茶のような、そういう香り。ほどよい熟成香がありますね。大樽を使っているのか、併用しているのか、中国茶や紅茶の香りに近いニュアンスを強めに感じます。
味わいは粒々かつサラサラのタンニンが心地よく流れていって、ツボを押さえたアルコール感と酸と果実感と。上質でふわふわしたタンニンはトスカーナのカベルネのガッブロを思いだしたりもします。
やわらかさと構造の確かさとが、これぞまさにネッビオーロとしかいいようのない絶妙のバランス。濃すぎないし決して薄くもない、上質の軽やかさ。力任せでない繊細な果実味はバローロというよりはむしろバルバレスコに近い印象を受けますが、バリック&モダンな筋肉質のバローロよりはこちらの性格の方が好みです。バローロはやっぱり素晴らしい。文句なくおいしいです。
2日目
凹凸が平らになって、甘い果実味のネッビオーロに収束。持続力という点や、構造の奥行きという点ではやはりバローロのトップクラスからは差があるようにも思いますが(例えばこちらのシルヴィオ・グラッソなど)、初日の洗練されたおいしさはなかなかに素晴らしいと思います。2日目に感じる芯の弱さが畑のポテンシャルからくるのか、造り手の技量からくるのかはわかりませんが、いずれにせよバローロのヒエラルキーのようなものを感じたりもまた楽し、ですね。


2001 BAROLO "RIVA" ALARIO CLAUDIO
アルバのGVにて31EURO(約4420円)で購入