1997 ピュリニー・モンラッシェ プルミエ・クリュ "レ・ピュセル" ジャン・ボワイヨ

2007/3/1
LES PUCELLES
初日
照りのある金色の外観。ふちの方は透明感。香りは最初はややカビっぽい香りもしたものの、すぐに強力なハチミツ香、白カビチーズ。文旦などの香りがあふれる。最近の体験ではイエルマンのドリームを思い出す、あったかい香り。
味わいはトロリとした甘みが舌の上に届くものの、酸もまだまだ健在で全体に輪郭をつける。少しだけべたつく感じもあり、その後は高いアルコール感のある余韻へと続く。
飲み込んで十分に時間が経った後にも胸の奥の方でじんわりと暖かいアルコール感が続くのはボディがしっかりしているということでしょうね。果実味の強さと溶け込んだ酸が熟成によって完全に一体化した風。実はニュージーランドのこちらのシャルドネに近いものを感じたりもしますが、新世界ワインにはない”危うさ”にブルゴーニュの最上級のワインの個性を感じたりもする。完璧に熟成しているとは言い難いコンディションながら、酸とハチミツ香と熟成香、その危ういバランスに引き込まれる。
2日目
意外にもそれほど変化なく、まったりした味わいが楽しめる。やや元気がない様子は否めませんが、久々のブルゴーニュを満喫しました。


メモ
1997 PULIGNY-MONTRACHET 1er CRU "LES PUCELLES" JEAN BOILLOT
福岡のAにて10,000円で購入