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2003 キャンティ・ルフィーナ "モンテソーディ" フレスコバルディ |
2006/8/17![]() 初日 しっかりと濃いムラサキがかったルビー。粘性すごい。香りはインク、プルーン、クレーム・ド・カシス。それにちょっと”やんちゃ”なサンジョベーゼらしい香りが混じる。パッと思い出す香りはティニャネッロ。あれにうまく隙間を作ったような、そういうモダンなトスカーナとキャンティの中間的な香り。 味わいは素晴らしく柔らかいタンニンと密度感のある果実味。ややカリフォルニアを思わせるほどに円満で芳醇な果実味ですが、そこにいい塩梅にサンジョベーゼらしいスキマがあっておいしい。ティニャネッロはこのスキマをカベルネの果実味でさらに埋め尽くしたような雰囲気でしたが、こちらはバランスがいい。余韻にはホットなアルコール感。なぜだかルッコラの胡麻風味と味わいの遠くで微妙に響きあうところが面白い。 以前に飲んだ99はやや暑苦しくてがさついたタンニンを感じましたが、技術の向上か2003年という暑いヴィンテージのおかげか、こちらの2003はすでにバランスが取れていて、素直においしいです。 2日目 パリッと糊の利いた感じは後退して、まったりとしたモダンサンジョベーゼに収束。相当に強い樽だと思いますが、濃厚な果実味がそれに相対してバランスが取れている。涼しい年だとこれではもたない感じもする。それにしてもアルコール感が高いです。ワインなのにハードリカーのように酔っ払います。そういう意味では濃いけれども”うまく飲ませる”造りになっているのかも。 |
メモ 2003 CHIANTI RUFINA "MONTESODI" CASTELLO DI NIPOZZANO MARCHESI DE FRESCOBALDI ハノイのVにて16.87USDで購入 いかり肩のボトルに、ガヤより長い良質のコルク。この値段はたぶん間違い。 |