1999 バローロ "チアボ・マンゾーニ" シルヴィオ・グラッソ

2006/2/17
BAROLO "CIABOT MANZONI" SILVIO GRASSO
赤みのある濃い目のガーネット。ふちの方は少しだけレンガ色っぽくてグラデーションが入っている。
香りは最初はカカオやバニラ。ポンッと飛び出すおいしそうな香り。時間とともにブラックベリーや生肉のような香りが混ざり始める。オリエンタルスパイスも少し。スーッと香りを吸い込んだ最後の方に、ほんの少しだけセメダインのようなツンとした香りが感じられる。前に飲んだ同じ造り手のバローロランゲ・ネッビオーロとの共通点は多いが、活き活きとしたニュアンスがちょっと足りない感じもする。
味わいは結構ソフト。ちょっと意外。空中をただようような、地に足のつかない意外な浮遊感。大粒でややざらついたタンニンはまるでサンジョベーゼのよう。これはこれでおいしいですが、気品のあるイメージのバローロからはちょっと遠いかも。しなやかな果実感はピノっぽさすら感じさせる。
後半にやや疲れたニュアンスの残る1本でしたが、香りのなまめかしさが印象的なワイン。


メモ
1999 BAROLO "CIABOT MANZONI" SILVIO GRASSO
マッシモさんからのプレゼント