2001　ランゲ・ネッビオーロ　"ペイラス"　シルヴィオ・グラッソ

2006/1/21 濃い目のルビー。カシスなどブラックベリー系の香りにタバコやコショウ、オリエンタルスパイスなどのスパイシーな香りが混じる。立体感のある香り。なめらかで健康的な果実香にピリッと効いたスパイス香、そのコントラストが素晴らしい。 口に含むと最初の印象はやわらかく、でもすぐに整ったタンニンがビシッと襟を正すような、品のある味わい。余韻はややシンプルながら、張りのある果実味と適度なアルコール感がおいしくて、いい感じ。前に飲んだバローロと共通したものを感じますが、やはりバローロの方がシルキーなタッチとか余韻の深さ、広がりにおいて１枚も２枚も上という印象。でもこのワインもしばらく寝かせれば味わいに広がりが出てくるように思います。 当地で試飲した時の活き活きとした果実味が弱く感じられたので、まだ「旅の疲れ」が残っていたのかもしれません。しかしそれでも、これはすばらしいワインです。押しつけがましいところがまったくなくて、ネッビオーロらしい品格を静かにしっかりと伝えてくれます。

メモ 2001 LANGHE NEBBIOLO "PEIRASS" SILVIO GRASSO 現地ワイナリーにて20euroで購入