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2001 アルテ ドメニコ・クレリコ |
2006/1/29![]() 紫の入ったルビーガーネット。それほど濃いわけではなく、ふちの方には透明感すらある。香りは最初はカベルネのような凛とした香り。カシス、インク、ミント、針葉樹系、そういった香り。新樽の雰囲気満点。シチリアのこの赤を思い出す。カベルネがメインのワインよう。ほとんどの香りの要素が果実味からやや遠いところに存在しているのですが、その向こうに果実味の要素が見え隠れする。ダークスーツでビシッと決めているかと思いきや、ジャムっぽい甘い香りものぞいたりして、ネッビオーロらしい一筋縄ではいかない個性を感じる。 味わいはクリアなタッチがネッビオーロのワインらしい。濃すぎず変に粘らない。きめ細かいタンニンと健康的で明るい果実味。アルコール感で押すところがなくて、香りの濃度とさわやかな口当たりのコントラストがおもしろい。余韻は案外短くて、さらっと。 予想とは違って、妙なアルコール感や果実のパワーは表に出さずに、優等生的にまとまったワイン。正直なところもっとネッビオーロの味がして欲しかったのですが、少量加えている(?)カベルネが強く主張しているワインでした。そういう意味ではカマルティーナ95みたい。ネッビオーロ+アルファを期待したら案外+アルファの要素が大きかったという。十分に許容範囲内で楽しめましたが、著名な造り手の著名なワインとしてはもうひとひねり欲しい気もしますね。 |
メモ 2001 ARTE DOMENICO CLERICO シンガポールのGにて180シンガポールドル(約12600円) ネッビオーロがメインのワインだと思いますが詳細不明 |