2001 キャンティ・クラシコ ファットリア・ディ・ペトロイオ

2005/2/13
CHIANTI CLASSICO  FATTORIA DI PETROIO
初日
結構濃い目のルビー。赤みも黒みもある感じ。香りは丸くてハイトーンなベリー香。スモモのようなニュアンスはレンテンナーノに近いが、基本はブルゴーニュを思わせる高い音色の香り。
味わいは香りと同じく甘い果実味が口の中を満たし、キャンティらしいスクッとしたタンニンが美しい。余韻に残るのはキャンティらしからぬウェットなタンニンで、これはひょっとするとヴィンテージの特徴かもしれない。継ぎ目のない豊満な果実感はかなりレンテンナーノに近いと思う。変な表現かもしれないが、上質のACブルゴーニュをものすごく濃縮したような、そんなフルーティさを感じる。グロ・フレールを連想する。「丸くて単純においしい」という肯定的な思いの一方で「凹凸がなくてキャンティらしくない」とも思う。
2日目
わかりやすい果実味は少し大人しくなって、余韻の乾いたタンニンが目立つようになる。個人的にはこうなった方がキャンティらしくて好き。こってりと焼いた豚肉に良く合う。
複雑さはボチボチですが非常に濃いキャンティです。いい年なんでしょうね。ただ、個人的には、こういう年こそカーサ・エンマのようにサラッとした造りに仕上げる方がセンスを感じます。


メモ
2001 CHIANTI CLASSICO FATTORIA DI PETROIO
東京のSにて2380円で購入